ショート小説 ユリ 2

レビ電話をして楽しんでいた。

祖父母が家に来た日も유리とテレビ電話することになった、

「おじいちゃん、おばあちゃん 韓国でね。わたしとそっくりな友達ができたの。世界には自分とそっくりな人が3人いるっていうから その1人なのかなー」

祖父母はタブレットの画面越しに유리を見て 私と瓜二つなことにびっくりしていた。

「ゆりが2人??」

「韓国で、出会った 김 유리ちゃん 名前もおんなじなの。ほんと双子みたいにそっくりでしょ??」

「김 、、、유리ちゃん 失礼かもしれないが、お父さんの名前は?」

「私は孤児院の出身なのでお父さんを知らないんです。でも김 수현 という人に育ててもらいました。」

「김 수현…」

そう呟いた後何も言わなくなってしまった。

「おじいちゃんたち どうしたの?」

「いや なんでもないよ おじいちゃんたちは少し出かけてくるね」

そう言って部屋を出て行ってしまった。

「なんかごめんね。変な空気にさせちゃって」

「ううん 私は大丈夫だけど ゆりこそ大丈夫?」

「大丈夫だよー でも 유리のお父さんのこと聞いて びっくりしてたのが不思議。韓国に知り合いなんていないはずだし」

「よくいる名前だし、芸能人とかスポーツ選手とかきっと同じ名前の人はいるから 聞いたことある名前だったんじゃない?」

「そっかー そうかもね」

私たちは 祖父母の反応にとくに何の疑問も持たず、その場は過ぎていった。その後유리といつも通りたわいもない話をし解散した。ちょうどその後も祖父母も戻ってきたがいつもと変わらない様子であり先ほどのことを忘れていたほどだった。